はじめまして、今年度よりFIXERの一員として働かせていただくこととなりました、鈴木 望海(すずき のぞみ)と申します。
まだまだ未熟者ですが、ぜひともよろしくお願いします。
自己紹介
名前:鈴木 望海(すずき のぞみ)
出身:宮城県石巻市
年齢:20
趣味:FPS・TPSゲーム(APEX、OW2、スプラ3などなど……)、メタバース巡り(主にVRChat)
ゲームは多人数でやるタイプの対戦ゲームが好きです!(1対1だと弱くてすぐ負けちゃうので……)
ピンチの味方を助けてあげたり、味方が倒し損ねた敵をしっかり仕留められた時の「協力できてる!」感が好きなんですよね~(中には「ヤバい!全然活躍できてない!完全に自分のせいで負けた!味方さんごめんなさ~い!!」なんて試合もありますが……)。
あとはメタバースも好きです。現実離れした空間にいるというだけでなんだかワクワクしちゃいます!
普段はフレンドさんたちと雑談してばかりですが、アバターに変なセリフを喋らせるギミックや、アバターの周りに物を浮かせるギミックなんかを追加してみたりして、周りの人を楽しませるのが好きです!
ワールドに関してはまだまだ勉強中ですが、将来的にはみんなで楽しめるワールドなんかも作ってみたいな~、なんて思ってたり。BlenderくんやUnityくんと和解できる日はいつになることやら……。
次項で話す研究内容も、いつかVRやメタバースに応用できたらいいな~!!と思いながら研究してました!
学生時代の研究内容
さて。自己紹介がてら、学生時代の研究内容について簡単にご紹介させていただきます。
私の学生時代の研究内容、それは「バーチャル空間の力を現実に再現する」です!
……といっても、これだけだとちょっとイメージしづらいですよね。
例えば、バーチャル空間で野球するのを想像してください。あなたはキャッチャーです。
ピッチャー渾身のストレート!バッターは反応が遅れあえなく空振り。あなたはボールをバシーン!と受け止めます。
さて、あなたがボールを受け止めたとき、きっとボールからすさまじい力を受けたはず。これを再現したい!というのが私の研究でした。これが実現できれば、離れた人と触れ合えるかも!?自宅で、バットもボールもなしにリアルな野球ができるかも!?などなど、活用の幅はもはや無限大ですよね。
さて、実はこの研究、先輩のものを引き継いだ形になるんです。
じゃあ先輩のものと何が違うのかと言いますと、「バーチャル空間側から勝手に力が働く」ところです。
と言うのも、今までのシステムではバーチャル空間にバネを設置していたんです。
現実にあるモータを動かすと、そのバーチャル・バネが伸びたり縮んだりする。
その伸び縮みの力をモータを動かして再現していたんですね。
皆さんご存じの通り、バネは勝手に伸びたり縮んだりはしません。
誰かが力を加えて、縮ませてみたり伸ばしてみたりすることで、はじめてバネがボヨヨンと動くわけです。
でも、それだけでは全ての力は再現できません!
先ほどの野球の例もそう。ユーザが干渉して初めて力が発生するシステムでは再現できない力が多くあるのです。
バーチャル空間から働きかける力を再現するには、今までのシステムでは不十分。システムを改良しなければいけませんでした。
……しかし、ここからが大変でした。
今までのシステムは、「バネがどれくらい伸びた/縮んだか?」に応じて、モータを動かすシステムでした。
しかし、それには物理エンジンの類は使われていませんでした。ただただバネの位置を取得するのみ。
つまるところ、それは「バネの動きの再現」に完全特化したシステムであり、もっと汎用的な力の再現をするには全く不向きなシステムでした。
それなら、と物理エンジンを採用した、飛んでくるボールを受け止めるシステムを新たに構築して動かしました。ところが、(モータの制御システムの組み方もあまりよくなかったのですが、もはやそれが問題に感じられないレベルで)処理が重い。とにかく重い。数年~10年前くらいのCPUとGPUにはあまりにも酷な負荷だったようでした。
しかも、ただでさえ重いのに実験結果取得用の処理をちょっと追加しただけでさらに重くなります。目視では2秒に1度画面が更新されているレベルでした。内部的にはもう少し早く動いていたようですが、それでもモータの動作までには1秒ほど遅延がかかっていました。
つまり、まともに動きませんでした。
それに気付いた時には時すでに遅し。もはや修正する時間もなく、泣く泣く激重システムで実験続行することになりました。
もしPCの性能がもっと高性能だったら、(少なくとも私が組んだ稚拙なモータ制御システムが問題に感じられる程度には)軽快な動作をしてくれていたのでしょうか?
今となっては、もはや確かめる術もありませんが……!!
おわりに
以上、自己紹介と研究内容の紹介でした。ここまで読んでいただきありがとうございました!
ちなみに私の研究は散々な大失敗に終わってしまいましたが、バーチャル空間内の力を再現するデバイスはだんだん実用化されてきています。
今はまだ一般的な技術にはなっていませんが、5年後、10年後の未来にはみんなが知っていて当たり前の技術になっているかもしれませんね(なってたらいいな……!)。
握手もハイタッチもリモートが当たり前の世界、なんか面白いと思いません?(笑)
それでは改めまして、これからよろしくお願いいたします!